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●アラブ連合共和国 アラブれんごうきょうわこく

アジア シリア・アラブ共和国 AD1958 

 1958年から1961年まで続いたシリアとエジプトの連合国家の名称である。一連のクーデタのあと急進派の軍人とインテリが指導力をもつバアス党政権がシリアに生まれた。たが,共産党と旧型国民主義諸派にはさみ打ちになって「アラブ統一」の理想とはるかにかけ離れた政治的実績しかあげられなかったので,スエズ運河の国有化を断行し,スエズ戦争にも政治的に勝利を得たエジプトのガマル=アブド=アル=ナースィルを盟主とする連合共和国の結成をバアス党が強く求めた。結果的にはエジプトの「アラブ社会主義」と「国民連合」方式が事情の異なるシリアにもちこまれることになり,エジプト人の軍事・行政における不手際もあって,クーデタでシリアは一方的に脱退してしまった。バアス党は連合体制下でかえって影響力をそがれたが,最後まで分離に反対し,やがてクーデタで奪権するけれども,再び統合することはなかった。