●アラウィー派 アラウィーは
アジア トルコ共和国 AD
ヌサイリー派とも呼ばれ,シーア派イスラーム教の一分派。現在はこの宗派は,トルコ東南部・シリア・レバノンなどに分布しているが,そのうち大部分はラタキアの背後にある山岳地帯に集中し,シリアの人口の1割強を占めている。その教義は特定の集団の秘伝とされ,女性は魂をもっていないものとされた。教義の上からはイスマイル派の影響が強くみられるが,シリアの土着的宗教にイスラーム教とキリスト教を混合したものもみられる。第4代カリフ,アリーを神格化し,またムハンマド=アリー,ペルシア人サルマーンの3人を,月・太陽・天空にみたて,その組み合わせを重視する。オスマン=トルコの時代,19世紀前半までは一定の自治が認められ,フランスの委任統治下にあっては,分割支配政策のため,自治権を強く主張した。シリア独立後,軍人関係に占める比重は大きく,バース党の党首であるアサド大統領は,この派に属している。