●アーヤトッラー
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イスラームの十二イマーム派(シーア派の一派)で宗教法学者(ファキーフ=ムジュタヒド)の長老級にあてられる称号。たとえばホメイニ師の「師」に相当する。本来イスラームには位階制はないので,必ずしも名に冠することはなく,これを付けない場合もある。「アーヤ」とは「徴し(しるし)」で,一般に「コーランの句」をさし,「アーヤトッラー」とは「神の徴し」の意。スンナ派ではこの称号はみられず,十二イマーム派でも用例は比較的新しく,19世紀末から今世紀に入って現れるようである。1891年,1892年イランのタバコボイコット運動の最高指導著ハージー=ミルザー=ハサン=シーラーズィーの称号にあてられて以来,とくに第一次世界大戦以後から今日に広く同宗教界に用いられている。これらアーヤトッラーたちのなかでも最上級の少数のものは,「大アーヤトッラー」と呼ばれる。アーヤトッラーより下位の宗教法学者は,「フッジャト=ル=イスラーム」(「イスラームの証明」)を称する。