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●厦門 あもい

アジア 中華人民共和国 AD 

 中国の福建省南部の海港都市で,同省の福州市と並ぶ省轄市。九龍江河口付近の厦門島と鼓浪島にあり,有名な金門島にも至近である。天然の良港のため,同省有数の貿易港であり,水産物の集散地ともなっている。商業,漁業のみならず,造船・機械・食品などの工業都市としても発展している。唐代まではほとんど無名で,厦門の名は宋・元時代にショウシュウ※注1※の門戸として,泉州府同安県の所轄で嘉禾嶼と記されて以来である。明代初期1394年(洪武27),海防のため中・左守禦千戸所を設け,以後倭寇やオランダ東インド会社(台湾や澎湖諸島が拠点)の密貿易を監視した。清代初期には1650年(順治7),金門島とともに鄭成功が反清抵抗運動の拠点にして思明州と名づけたりした。彼は南京攻略失敗後厦門に帰還したが,のち台湾に移った。1680年(康煕19)以来清朝が統治し,厦門庁を置き,台湾征討中に城壁が修築され,1724年(雍正2)以来海防の拠点となった。清朝滅亡後の1913年(民国2)に再び思明県と呼ばれたが,改名を繰り返し現在厦門となっている。アヘン戦争後,南京条約で開港された一つで,アヘン密貿易もかなり行われていた。イギリスが1844年(道光24)から,日本は1899年(光緒25・明治32)からここに租界を設け,鼓浪嶼共同租界も1902年(光緒28)に設けられた。また,厦門は南洋華僑の出発地としても知られ,年間10万人くらいが東南アジアに渡った。したがってこれら華僑資本との結びつきも強く,鉄道や厦門大学などが創られている。現在の厦門島は長さ2km以上の海堤で大陸と結ばれて半島化したため,本土との交通は至便となった。

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