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●アムール川 アムールがわ

アジア 中華人民共和国 AD 

 現・中国東北地方とソ連邦シベリアの国境を流れる大河。中国では別に黒河・黒水ともいい,ロシア人はアムール川と称している。全長は4,350kmで世界第8位。流域面積は205万1,500平方kmで世界第10位。最上流部はモンゴル高原北東部のヘンテイ山脈で,ここよりオノン川ケルレン川の二つに分かれて流れ出す。オノン川は北東流してシルカ川に注ぎ,ケルレン川は東流してアルグン川に注ぎ,アルグン川は北東流して漠河付近でシルカ川と合流する。この合流点より下流を黒竜江という。合流点からは大きな狐を描いて南東に流れ,松花江などの多くの支流を集めながら小興安嶺の北西端より北東流して間宮海峡に注いでいる。1206年(太祖1)チンギス=ハンは上流のオノン河畔で即位した。元代には河口付近に東征元帥府が置かれて流域の軍政を統括した。明代にはそのあとに満州経営の基地として奴児干(ヌルカン)都指揮使司が置かれた。清代に入ると黒竜江は東進するロシアとの国境問題の場となり,ネルチンスク条約(1689,康煕28)・愛輝条約(1858,咸豊8)・北京条約(1860,咸豊10)をへて現在の国境に定められた。黒竜江は本流と大支流に汽船の航行が可能で,流域の経済的動脈として重要な役割を果たしている。また,サケ科・マス科の漁獲も豊富である。