●阿弥陀像 あみだぞう
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阿弥陀とは,浄土教の本尊。この仏の像が日本で盛んに造られるようになったのは平安の中期のことである。その理由として末法思想の影響をあげることができる。末法思想とは,釈迦が入滅したのち,しだいに仏教が衰えて,道徳的堕落の度が増していくと考える悲観的な仏教思想であり,1052年(永承7)が末法に入る第1年と考えられていた。またこの時代は,貴族政権も衰微しだし,治安の維持も急速に崩れ,社会不安も増していった。こういう危機意識が高まった時代に貴族ばかりでなく一般庶民も阿弥陀像にすがったのである。阿弥陀像の特徴としては,光背が大きくて放射状であり,装飾が多いことと如来型で現される座像が多いということである。有名な像としては京都の平等院鳳凰堂の定朝作『阿弥陀如来像』がある。この定朝晩年の傑作は,調和のとれた形姿と円満な相好など,唐式の様式を脱し,和様彫刻の新しい可能性を追求している。
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