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●アマルナ時代 アマルナじだい

 古代エジプト第18王朝アメンホテップ3世(在位前1402〜前1364?)と,その子アメンホテップ4世(イクナートン,在位前1364〜前1347?)の治世を中心に現出した,エジプトの政治・宗教・芸術史上画期的な一時期。イクナートンが新都を営んだアケトアテン,現在のアマルナの名にちなんでこの名称がつけられた。同王は,アメン神官団の強大な権力を避けて都をテーベからアケトアテンに移し,新しく一神教的アテン信仰を創始した。この宗教改革は結局不成功に終わったが,文化,とくに言語と芸術の分野に大きな影響を与え,言語では口語(新エジプト語)が,公式用語に採用されて改革の失敗後も維持され,芸術では「アマルナ芸術」と呼ばれる,既成の様式にとらわれない自由な表現と写実的な傾向の強い新様式を生んだ。この時代は,エジプトが対外的にも隆盛をきわめた時代で,それを示す377通もの外交書が「アマルナ文書」として現存している。