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●アナーニ事件 アナーニじけん

ヨーロッパ フランス共和国 AD1303 フランス王国

 1303年 フランス国王フィリップ4世の軍隊がローマ教皇ボニファティウス8世をローマの南にあるアナーニの別荘に襲撃した事件。フィリップ4世は財政上の必要から教会領に課税し教皇ボニファティウス8世と対立した。教皇はこれに抗議して教書『聞け,最愛の子たちよ』を発し国王をローマに召喚した。国王が召喚を拒否し教会法による審問を廃棄したため,1302年教皇は教書『ウナ=サンクタム』を発し,教皇至上権を宣言。この教書に対しフィリップ4世は国内の高位聖職者や貴族を集め,三部会の支持を得て教皇の廃位を宣言した。これに対抗して教皇が国王を破門しようとしたため1303年9月8日国王は宰相ノガレと兵士をアナーニの別荘に派遣して教皇を捕えた。教皇は市民に助けられ,辛うじてローマに帰還したが衝撃のあまり1カ月後に病死した。中世における教皇権の衰退の始まりを象徴する事件で,6年後には教皇のバビロン幽囚がおこる。