●アトリー内閣 アトリーないかく
ヨーロッパ 英国 AD1945 ハノーヴァー・ウィンザー朝
第二次世界大戦直後に成立したイギリス労働党内閣(1945〜51)。斬新な社会政策を推進し戦後の再建をはかる。基幹産業の国営化がその政策の一つで,イングランド銀行・石炭および鉄鋼業・電気通信事業・ガス供給事業・運輸業(航空・鉄道・国内水運・遠距離自動車輸送業)などイギリス全産業の約20%を矢継ぎ早に国有化した。もう一つの政策は徹底した社会保障制度の実施で,失業給付・疾病給付・出産給付・退職年金・寡婦給付・後見給付・死亡一時金などを制度化する一方,労働組合の活動を保護し完全雇用も実現する。国外では,インド・パキスタン・セイロン・ビルマの独立を承認するが,東西両陣営間の対立が激化するとアメリカに接近し,北大西洋条約機構に加入することになった。大戦直後の財政危機を克服できず1951年保守党に政権を譲ったが,保守党もアトリー内閣の政策をほぼ踏襲し,以後イギリスは福祉国家への道を歩むことになった。