●アナウ
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ソ連邦トルクメン共和国の主都アシュハバードの東12kmにあり,高さ12mと15mの南北の2遺丘とアナウの廃墟の3遺跡からなる。1904年アメリカのR.パンペリー探検隊によって発掘され,同行の考古学者H.シュミットは,北丘の土器をアナウI・II,南丘の土器をアナウIII・IVに分類した。前者は金石併用期,後者は青銅器時代から鉄器時代のもので,イランやメソポタミアの影響が強い。アナウの廃墟は4世紀以降のものである。中央アジアにおける先史時代の最初の学術調査として知られ,とくにアナウ北丘出土の彩文土器は,中国やイランの彩文土器研究に大きな刺激をあたえた。ここでは小麦・大麦,3種の羊・豚・牛・馬などの出土から,農耕・牧畜を中心とした生活が知られる。アナウの位置するカラコルム砂漠の西縁では,現在多くの遺跡が発掘され,アナウに先行する文化としてジェイツゥン文化があり,アナウ文化はアナウ・Aのほかはナマーズガ文化に包括されている。