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●アデレード

大洋州 オーストラリア AD 

 オーストラリア連邦南オーストラリア州の州都で,現在の人口は約95万人。地名はイギリスのウィリアム4世の王妃アデレードにちなんでつけられた。オーストラリアは流刑者によってつくりあげられた社会であるとふつういわれるが,アデレードは例外で,当初から自由移民によって建設された町である。イギリスの雰囲気を残した落ち着いた町は,ウィリアム=ライトの都市計画にもとづいて建設された。入植事業は1830年代に始まり,1840年代には金や銅が発見されてゴールド=ラッシュ時代を迎え,白人入植者の数が急増した。現在でもアデレード北西の辺境クーバー‐ペディはオパ一ルの採掘場で,無数の穴が荒涼とした大地に垂直に掘られている。ゴールド=ラッシュ期以降にドイツ系移民の入植が開始され,アデレード北東約50kmのバロッサ渓谷で農業,とくに後年はワイン生産に従事した。現在,同渓谷地域はオーストラリアで最も有名なワイン生産地。芸術文化の振興に力を入れており,偶数年にアデレード芸術祭,奇数年にワイン祭りが開催される。州内には広大な砂漠地帯を利用したロケット実験発射場ウーメラや,アメリカ軍の衛星通信施設ナランガーがある。日本からの企業進出は,自動車産業が特筆されよう。