●閼氏 あっし
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匈奴の言葉で君主の妻を意味する。トゥングース語で妻をasiといい,関係があるとみられる。・閼氏はasiに類する古代音の音訳であろう。顔料の紅藍(safflower)を匈奴の言葉で「焉支」(燕支,烟支とも書く)といい,閼氏と同じ音を写したものと思われる。この顔料焉支は,既婚の女性が用いたもので,それが転じて妻そのものを意味するようになったと推定される。『漢書』の撰者班固は〈匈奴は妻を閼氏という。愛すべきこと燕支のごときをいう〉(『大平御覧』)と説明している。匈奴の君主,単于(ぜんう)の婚姻氏族は匈奴の中では,呼衍(こえん)・蘭・須ト(すぼく)・丘林の4氏族に限られ,単于が属するレンテイ※注1※氏族とともに,匈奴国家内での支配階層を構成する名族であった。
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