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●アダム=スミス

ヨーロッパ 英国 AD1723 ハノーヴァー・ウィンザー朝

 1723〜90 イギリスの社会学者。古典派経済学の始祖と目される。スコットランドの出身で,グラスゴー・オクスフォード両大学に学び,1751年にグラスゴー大学の教授に就任,1784年には同大学の総長に選ばれた。1764年から3年間,ヨーロッパ大陸を旅行し,ケネーやテュルゴーなどの重農主義者から思想上の影響を受けた。主著は『道徳感情論』(1759)と『諸国民の富』(1776)。『道徳感情論』は,人間の社会的行為の原理を究明した一種の社会哲学書。『諸国民の富』では,貨幣こそ富だと考える重商主義の思想が批判され,労働こそ富の源泉であり,労働の生産力向上が国富の増大に繋がると説かれる。そして,生産力発展の要因は分業で,発展を保障するのは各人の利己心にもとづく自由競争だとする自由放任政策が提言される。こうした分析の過程で,資本主義社会の経済的諸現象が初めて包括的に説明され,ために,スミスの学説は後の経済学の原点となった。