●アダムズ,S.
北アメリカ アメリカ合衆国 AD1722
1722〜1803 通称サム=アダムズはアメリカ第2代大統領となったジョン=アダムズの従兄弟にあたる。ボストンの富裕なビール醸造業者の家に生まれた。両親ともに敬虔なカルヴィニストであり,彼もまた厳格なキリスト教徒として生きた。“アメリカ革命のカトー”と評されたサム=アダムズは,ハーヴァード大学に在学していたころから急進的な思想を抱き,大学院の修士論文題目は時のイギリス総督を驚かせた。家業が不振となり,家庭的にも不幸がつづいたなかで政治活動を熱心につづけ,植民地支配の権力の不当性を訴えた。印紙条令に端を発する反英連動の高揚期からマサチュセッツ議会で活躍し,ボストン茶会事件の引き金役を果たすなどアメリカの独立革命の第一人者となった。独立後のサミュエル=アダムズは不遇で州知事にはなったが,フェデラリストの多いマサチュセッツで反フエデラリストである彼は孤立し,晩年は孤独な生活を送った。