●アスキス
ヨーロッパ 英国 AD1852 ハノーヴァー・ウィンザー朝
1852〜1928 イギリスの政治家・弁護士。ヨークシャーの織物業者の子,非国教徒の出。1886年以後自由党下院議員・内相・蔵相を歴任,1908〜16年首相・伯爵。彼の時代は“大不況”から帝国主義時代にあたる。問題山積のこの時期,自由党には[1]社会立法を求め大地主制を批判する急進グループ,[2]国内改革と帝国的利益の同時推進を主張する帝国主義グループがあり,彼は後者に属する。自由党政権とくにアスキス政権は労働党を味方に多くの社会立法を行った。労働争議権の擁護・標準労働時間制・養老年金制・国民保険制などが挙げられるが,特筆すべきは1909年の“人民予算”問題がある。蔵相ロイド=ジョージが累進課税,相続税・地価上昇税などを財源に養老年金と海軍拡張を提案。「富者の負担による国富の均分」を上院が否決。1911年上院権限を制限する画期的な議院法制定となる。アイルランド自治法は問題解決には不十分だった。