●アーサー王物語 アーサーおうものがたり
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古代英王アーサーとその円卓騎士の武勇・恋愛の物語。歴史上の王はウェールズの史家ネンニウス編『ブリトン人史』(800ごろ)に出る人物,5世紀末から6世紀にケルト人諸部族を率いてアングロ=サクソンの侵入軍を幾たびも阻止したアンブロシウス=アウレリアヌスとする説が今日有力である。この悲劇的英雄は徐々に理想化され,フランスなど大陸諸国に伝わってヨーロッパ中世騎士文学の主要な題材となった。表題の一書物が存在するわけではない。初期の作品ではジェフリー=オブ=マンモス『ブリテン列王史』(1135ごろ),クレティアン=ド=トロアの諸作(12世紀後半)が重要であり,キャクストン(英)が印刷したサー=トマス=マロリー『アーサー王の死』(15世紀後半)で伝説が集大成されている。作品の時期,他の騎士物語との結合などにより,武勇・宮廷風恋愛・礼節・聖杯探求を含むキリスト教色など力点は区々である。