50音順    検 索

●アグス=サリム

アジア インドネシア共和国 AD1884 オランダ領東インド

 1884〜1954 インドネシアのイスラム同盟の指導者。民族運動初期におけるイスラーム改革主義の代表的政治家・思想家。独立宣言から主権移譲までの時期(1945〜49)に外務次官・大臣として外交で活躍。西スマトラのミナンカバウ出身で,父は原住民検察官。小学校から西洋式教育を受け,1903年にバタヴィアの5年制中学校を卒業。当時の第一級のインテリゲンツィアであった。1906〜1911年の在ジェッダ=オランダ領事館通訳時代に,メッカ在住の高名なウラマーの叔父アフマッド=ハティブを通してイスラーム改革主義に触れ,西洋式教育の影響で失っていたイスラーム教の信仰心を取り戻した。1915年にイスラム同盟に身を投じ,それ以後イスラーム改革主義を民族独立運動の一翼を担う政治勢力として確立することにつとめた。民族の独立と進歩は,民族の伝統(その中核をなすイスラーム)と外来西洋文明のより高い次元での統合にあることを主張してやまなかった。