●アクサー=モスク
アジア イスラエル国 AD
イェルサレムの聖域に建てられたモスク。ハラム=アッシャリーフの南西端にある。初期の正統4カリフ時代が終わり,ウマイヤ家のムアーウィアがイスラーム帝国の統治権を握った,いわゆるウマイヤ朝時代に創建された。その後,何回かの増改築をへて,現在のモスクは1345〜1350年(マムルーク朝時代)に再建されたものである。初期の建物の遺構としては,アーケードが残っているといわれている。すべてのモスクは聖地メッカに向かって神を拝することができるよう方向づけられた広い大礼拝堂を中心としているが,聖地に向かった壁に最も装飾をほどこしたミフラーブがあり,偶像の類が絶対に置かれることがないのがキリスト教の聖堂などと異なる。このモスクはミフラーブ前方のドームや側廊,キプラ壁に平行して2列の列柱があることなど,その構成はダマスクスにある現存最古のモスクである,ウマイヤ=モスクによく似ている。