●アギナルド
アジア フィリピン共和国 AD1869
1869〜1964 フィリピン独立運動の指導者。ルソン島のカビテに生まれ,1895年カビテ‐ビエホの町長となる。当時からカティブナン党と呼ばれる秘密組織に加わり,スペイン植民地政府に対する武力闘争を指導した。1897年に同党の最高責任者となるが,同年,スペイン当局の和解案を受け,ビアクナバド条約を締結し,財政的保証と改革の実施を条件に自らの国外退却を認めた。しかし,米西戦争に伴うスペインの勢力崩壊を機に帰国し,1899年ブラカン州マロロスで樹立された第1次フィリピン共和国の大統領に就任した。その後,共和国政府は再植民地化をめざす米国当局との抗争を開始し,アギナルドも3年にわたってルソン島各地を転戦し,戦闘の指導を行った。しかし1901年パラナンにあった司令部で逮捕され,降伏した。彼はアメリカ政府に忠誠を誓うことにより直ちに釈放され,公職を退き,年金生活に入った。その後は対日協力者の1人として一時ピリピド刑務所に拘置されたりもしたが,1950年キリノ大統領により諮問機関である国家会議のメンバーに任命され,名誉を回復した。〔参考文献〕池端雪浦・生田滋『東南アジア現代史II フィリピン・マレーシア・シンガポール』1977,山川出版社
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