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●赤絵 あかえ

アジア 日本 AD 

 白色磁体の染付磁器の釉(うわぐすり)の上に,紅・黄緑・黒・紫などの顔料で上絵をほどこし再焼成してつくられる磁器,あるいはその図柄。中国明代の景徳鎮窯で発達した。中国で闘彩あるいは五彩と呼ぶものに相当するが,狭義に赤絵といえば,紅の上絵のまさるものをさす。青花,すなわち染付に釉上の紅彩を配合したものは1426〜35年(宣徳年間)より出現し,1465〜87年(成化年間)には3,4色の上絵をほどこすようになった。1522〜1619年(嘉靖・万暦年間)には多色の彩色をほとんど器物全面にほどこしたあたかも錦絵のごとき鮮やかな赤絵(五彩)が出現した。わが国で一般に万暦赤絵と呼ばれるものがこれである。肥前有田では早くより景徳鎮の青花(染付)磁器に学んでいわゆる伊万里焼を完成したが,赤絵の技法もいち早く取り入れた。江戸前期に始まり,明末清初の赤絵を独特の日本的趣味のものに昇華させた柿右衛門の焼物がこれである。

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