●アヴェスター
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ゾロアスター教を奉ずるパーシー族の聖書。それが書かれている言語はアヴェスター語といわれ,主として東イラン語に属するが,紀元前4世紀以来死語となっていた。編集は,開祖ゾロアスターの時代に始まり,以後数世紀にわたり,最後の編集はササン朝シャープール1世の治下で行われた。このササン朝治下ではパフラヴィー語の訳注も企てられ,それをザンドという。現在残っているアヴェスターは,この最後の編集による21巻の約3分の1ないし4分の1程度と推測されている。1巻全部が残っているのはウィーデウダートだけであり,その他,ヤスナ・ウィスプラド・ヤシュト・アヴェスター小部・諸逸部などの諸書から現在のアヴェスターはなっている。ゾロアスター自身の選述による最も古い部分はガーサーと呼ばれ,ヤスナの書に含まれている。アヴェスターは古代イランの宗教・思想・言語を知る上での重要な資料の一つである。