●アイルランド自治問題 アイルランドじちもんだい
ヨーロッパ 英国 AD1801 ハノーヴァー・ウィンザー朝
1801年イギリスがアイルランドを併合して以来,自治獲得をめざす併合撤回運動が展開された。それは,19世紀のあいだに種々の形態をとって発展し,1922年の自由国誕生へと導くことになる。運動の発展過程は,[1]オコンネル指導の時期(1800〜45),[2]大飢饉到来下の運動低迷期(1845〜50),[3]フィニアン・自治・土地戦争の時期(1850〜90),[4]運動の分裂・退潮期(1890〜1900),[5]シン=フェイン主導期(1900〜22)に分かれる。第1期では.カトリック解放闘争は成功(1820年代)したが,併合撤廃運動は失敗(1840年代)に終わった。第3期の運動は1850〜70年代,議会主義と革命的手段の2形態で行われたが,1879年には両者の統一戦線が成立,土地を求める闘争と民族独立運動が大衆運動として合体した。その後1890年代の分裂期をへて,20世紀に入ると民族運動組織を吸収・合併したシン=フェインが大衆の支持を背景にアイルランド自治獲得運動を展開,自由国実現を達成する。