●愛馬 アイマク
アジア モンゴル国 AD
原義は,モンゴルにおいて一定の遊牧地を共有する社会集団の名称である。文献上では,『元朝秘史』に初出し,12,13世紀のモンゴル族のあいだで,部落や部族の意味に用いられた。元朝成立のころには,諸王や勲臣が中国などの征服地に所有する封邑をも意味するにいたり,当時の中国文献には「投下」とか「位下」というふうに訳出されている。元朝滅亡後は,再び同族的社会集団をさしたが,清朝がモンゴル族を支配下におくと,彼らに対して分割統治を行い,旗を政治の基本単位として,数旗を合わせたものをアイマク(部)と呼ぶように変わった。そして,モンゴル人民共和国の成立後は,地方行政の単位となっている。