●アイオリス人 アイオリスじん
ヨーロッパ ギリシャ共和国 AD
小アジア西岸の北部のヘレスポントス(現ダーダネルス海峡の入口)からヘルモス川(現イズミル湾に注ぎ込む川)のあいだに定住したギリシア人。彼らは定住地域によってではなく,ギリシア東方方言群に属するアイオリス方言を語ったことによって,アイオリス人と称される。前2000年紀末に,彼らはギリシア本土のボイオティアやテッサリアを出て小アジア沿岸のレスボス島に定住し,ついで北のテネドス島や小アジア沿岸に定着した。ペルシア人との混血がかなり行われたようである。彼らの繁栄は主として農業・通商交易によって得られた。アイオリス人は南北に分けられる。南部は宗教的な起源をもつ同盟を形成し,キュメ・スミュルナ(イズミルともいう)・テムノスなどの都市が同盟に属していた。北部の都市のうちでは,アンタンドロス・イリオン(トロイ)・スケプシスなどが有名である。文化的には,アイオリス方言はテッサリア・ボイオティア方言と混合して用いられ,抒情詩人サッフォー・アルカイオスはアイオリス方言でうたっている。